日刊 建設工業新聞 2001年9月4日号掲載記事より
  (日刊建設工業新聞「東京ディズニーシー設計者より」から転載)



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ディズニーマジックに魅せられて

 冒険とイマジネーションの海、東京ディズニーシー(TDS)がゲストを迎える時がやってきた。私自信ン、ディズニープロジェクトに携わるようになって22年。東京ディズニーランド(TDL)、TDSの2つのパークを竣工させる幸運に恵まれた。

 TDSの設計段階では意匠、構造、空調、電気等のスタッフを米国に約1年間送り、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング(WDI)やオリエンタルランドのスタッフと協力して設計作業にあたった。
  模型と絵と図面の間を何回も試行錯誤しながら、ショーとデザイン、法規、エンジニアリングを整合させ具体化させる毎日であった。
 WDIには意匠、音響、照明、ショー、ライド、スペシャルエフェクトのデザイナーやエンジニアは勿論、何十年も模型だけを作っている人達、模型のタイル模様だけを描いている人など普通では考えられないスペシャリストが大勢いる。それぞれがゲストに良い体験をして欲しいという唯一の目的のために議論し、動いている。監理段階でも普通では想像できないような、さまざまな分野の人々と出会う。

 ディズニーのプロジェクトの特色は、最先端の技術と前時代的な職人芸が同居し融合していることである。
 気の遠くなるような職人たちの手作業の集積である。
  設計段階でも工事段階でもディズニーのイマジネーター達の「こんなふうに見せたい」「このようにしたい」という強い要望には無理な注文も多い。それでも何とか皆で工夫し実現させてしまうから不思議である。
 手間も時間もかかるが、それだけでは実現しない難題もある。そんな時、設計スタッフ、ゼネコン、メーカー、職人達の全てを巻き込み、その気にさせてしまうディズニーマジックに何度も遭遇した。

 難しければ難しいだけ、遣り甲斐をもって夢の実現に奔走する。
 大変であれば大変なだけ、達成感に満たされる。
 現場を歩いていると苦労した職人たちから、自分たちの成果と一緒に記念写真に入ってくれと言われることが何度もあった。
 みんなこのプロジェクトに携わったことに誇りに思って現場を去っていった。
 ゲストに夢をもたらすディズニーマジックは建設に携わる人々も魅了してやまなかった。

 いよいよ出航!
 TDSとTDLの二つのパークがますます多くのゲストを魅了していくことを祈って 「ボン・ボヤージ!!」
                                                                      (株)空間設計代表 及川政志

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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