雑誌 商店建築 1992年10月号掲載記事より
 ワイルドブルーヨコハマの特集記事 



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特集:最新インドア体感シュミレーション・パーク [ワイルドブルーヨコハマ]流水プールよりビックベイ入口方向を望む 記事より転載

 「ワイルドブルーヨコハマ」はNKK(日本鋼管)が首都圏遊休地の有効利用を図るため、同社が横浜市鶴見区に所有する「平安球場」跡地に建設した、世界最大クラスの室内ウォーターパークである。NKKのレジャー事業への進出第一弾として、これまでにない新しいコンセプトのプール施設を目指し「心の島/Island of the mind」の実現をテーマとされた。

 「ワイルドブルーヨコハマ」が建設された敷地は、住居地域であることに加え、20mの高さ制限が課せられていた高度地域内に位置している。また、周辺は地下水位が高く、地下工事が困難であるなど、さまざまな条件の下で、レジャー施設として明るく開放的な雰囲気を作り出すため、可能な限り大きな空間を確保することが計画上の大きな課題となった。

 このため、1階をロッカーなどのユーティリティ、サービス施設及びアプローチ空間とし、2階より上に南北87.5m、東西120mのプールエリアを設けた。
流水プールよりビックベイを望む  プールエリアには南の島の風景が修景工事によりつくられたが、「室内海岸」の雰囲気が日常的な建築の構成要素により損なわれないようにする必要があった。軽快な線材による張弦梁構造は、大屋根の圧迫感を解消するのに効果的であった以上に、屋根全体の浮遊感が、大波が押し寄せる南の島の入り江や、農園主の館を改造したレストランの風景と奇妙に調和して、訪れる人々のリゾート気分を盛り上げているかのようだ。

 (月刊誌「商店建築」1992年10月号:株式会商店建築社発行、特集「ワイルドブルーヨコハマ」 部より転載)

 

上:プール入口より見たビックベイ、下:子供プールよりビックベイの大波を見る 横浜・鶴見の首都高速横羽線わきに突然出現した”南の島”。通年型屋内ウォーターパークとして注目を集める「ワイルドブルーヨコハマ」が今年6月にオープンした。

 来場者は1階ロッカールームで水着に着替え、「レインフォレスト」と呼ばれる木の生い茂った暗い森のアプローチ空間(ここでシャワーを浴びる)を抜け、2階レベルに導かれる。突然、目の前に広がる海。
 「ビックベイ」と名付けられた90×50mの造波プールを中心に、一面に白く広がる浜辺にはデッキチェアやビーチマットが並ぶ。ビーチの周囲には植栽やFRPの岩、難破した海賊船がレイアウトされ、天井より差し込む外光に照らされた光景は”海岸”そのものである。
海賊船や洞窟をめぐる流水プール

 「ビックベイ」には通常は穏やかな人工波が打ち寄せ、大人から子供まで誰もが人工の海を楽しむことができるが、1時間に20分の割合で、ボディーボード専用の時間として最大高2mの波が起こされ、チューブウェーブの波乗りが体験できるプログラムも用意されている。このほかウォーターパークを構成する施設として、「ビックベイ」を見下ろすレベルには全長350mというロングコースの流れるプール「ウォーターウェイ」、高低差17mのウォータースライダー5本が設けられている。またリラクゼーションコーナーにはワールプール、ホットアップキャビン、タンニングコーナーなども用意されている。
 さらに「ビックベイ」では毎夜、幅20m、高さ10mのスクリーンにレーザー光線と巨大プロジェクターにより幻想的な映像上:建物から飛び出したスライダーチューブが映し出される「トワイライトファンタジー」などのショーも行われている。

 エリア内には”南の島”をモチーフに設計された3カ所の飲食施設があり、”海”を見ながらの食事を楽しむことができる。この飲食施設を始め、施設内の全てのショップでは、キャッシュレスで食事や買い物ができ、リストバンドのバーコードで退園時に清算できるシステムが導入され、環境面の快適性の追求と相まって来場者の利便性を高めている。

 20代前半のグループ客やカップル客をメーンターゲットとして施設は計画されている。しかし、トップシーズン中は来場者の年齢層も幅広く、大人から子供まで、それぞれの楽しみ方ができるウォータ-パークが誕生したといえよう。
                                                        (編集部)
   (月刊誌「商店建築」1992年10月号:株式会商店建築社発行 の特集「ワイルドブルーヨコハマ」 部より転載)

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